混ざらず神秘的なコントラストを描く、全く色の違う世界の大河の合流点10選
複数の川が合流を幾度も重ね大河へと成長する過程で、土壌によって全く色の違う川が合流している地点の写真です。混じり合わずそのまま一つの川となり、はっきりとしたコントラストを描きつつ流れ行く姿は実に不思議です。
色の違う川の水が直ぐに交じり合わない現象は、主に水の流れる速度や温度が原因であると考えられており、場所や季節によっては合流後も数十キロに及び混じり合わないこともあります。
1. トンプソン川とフレイザー川の合流点:カナダ・ブリティッシュコロンビア州リットン
カナダ・ブリティッシュコロンビア州のリットンでフレイザー川(写真左)に合流するトンプソン川(写真右)。
2. グリーン川とコロラド川の合流点:アメリカ・キャニオンランズ国立公園
季節によると思いますが、Googleマップでは大きな色の違いはないようです。
3. オハイオ川とミシシッピ川の合流点:アメリカ・イリノイ州カイロ
アメリカ・イリノイ州のカイロでは、2つの大河オハイオ川とミシシッピ川の合流点にがあります。かつては水上交通の要所よして発展していたカイロですが、主な物流が陸上輸送に移ったことで中心街の廃墟化が進んでしまっています。
4.アラクナンダ川とバギラティ川の合流点:インド・デバプラヤッグ
チベットと国境を接するインド北部のウッタラーカンド州デバプラヤッグにあるアラクナンダ川とバギラティ川の合流点。
5. ネグロ川とソリモエンス川の合流点:ブラジル・マナウス近郊のアマゾン地域
タンニンを多く含み黒色のネグロ川とペルー・アンデス地方を源流とするアマゾン川、ブラジル領土に入るとソリモエンス川へ名称が変わる、の合流点。この合流点より下流ではブラジルでもアマゾン川と呼ばれます。
Manaus – Salimoes and Rio Negro (Black River) – YouTube
6. 嘉陵江と長江の合流点:中国・重慶市
長江の支流の中で最も流域面積の大きい嘉陵江(かりょうこう)は、重慶市の中心地・合川区で長江と合流しています。写真左の茶色い川が長江、右が嘉陵江。他の河川の場合は土壌の違いにより色が違っているのですが、重慶の場合は水質汚染の影響も無視できないと言われています。
7. モーゼル川とライン川の合流点:ドイツ・コブレンツ
ドイツ・コブレンツにあるモーゼル川とライン川の合流点はドイチェス・エック(ドイツの角っちょ)と呼ばれ、古来より水上交通の要所として知られています。
なかなか交じり合わない茶色いライン川とダークなモーゼル川。地図を動かしてみるとよくわかります。
8. ドラヴァ川とドナウ川の合流点:クロアチア・オシエク近郊
クロアチア・オシエク近郊には、クロアチアを流れるドラヴァ川(写真左)とお隣の国セルビアと国境を分かつドナウ川(写真右)との合流点があります。
9. イルツ川とイン川とドナウ川の合流点:ドイツ・パッサウ
3つの川の都市という意味を持つ「ドライフリュッセシュタット」と異名を持つドイツ・パッサウにはイルツ川とイン川とドナウ川の3つの川が合流点する地点があります。
「ドライフリュッセシュタット」の絵画
南からイン川(白)、ドナウ川(茶色)、イルツ川(黒色)の3つの川の色の違いがよく分かります。
10. ローヌ川とアルヴ川の合流点:スイス・ジュネーブ
スイス・ジュネーブにあるレマン湖から流れ来る青いローヌ川と真っ白なアルヴ川の合流点。
コントラストがすごいです。
La Jonction… where the Rhône and the L’Arve meet. – YouTube
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