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世界最大の運送会社UPSのトラックは右折しかしないようにルートが組まれている


右側通行の国では対向車線をまたがず曲がれる右折のほうが色々と効率がよいわけですが、世界最大の運送会社UPSのトラックは自動ルーティングソフトウェアによって徹底的に右折だけでルートが組まれるそうです。


これはUPSのCEO、スコット・デービスがロサンゼルス市庁舎での「Right Turn at the Right Time(ライトなタイミングでライトなターンを)」と題する公演で触れた内容。「企業の価値は、その評判に大きく依存する」というテーマのもと「評判を作り出すことにしっかりと投資すべきである」と結論。

UPSは1930年代から電動配送車を導入したのを皮切りに現在も2万台の低エミッション車を運用するなど、環境問題の解決策をリードしてきており、これを宣伝することで評判をコントロールしています。

また、事前のルーティングでは独自のソフトウェアとトラックに装着されたセンサーによって最適なルートの選定と結果の測定を常に行い、最短距離・最短時間での配達ができるよう工夫されています。

その結果

・年間4800万kmの走行距離削減
・1100万リットルの燃料削減
・年間5300台の自動車を削減したのと同じ量の二酸化炭素排出量削減
・1千万ドル(約10億円)の経費削減

「右折だけ(日本なら左折だけ)にするだけでそこまで??」と思うかもしれませんが、膨大な量のトラックがちょっとずつ無駄を削るとこういう結果になるわけですね。一見意味のないようなことも、きちんと計算・計測したうえで継続していくと膨大な結果になります。

そうした繰り返しによる信頼、というのが企業の評判の源泉となるのです。

ソース:Right Turn at the Right Time – UPS Pressroom

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