ニューヨーク市の地下鉄がトイレ以外での「排便」禁止を明文化
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は長年ゴミのポイ捨て、そして散乱する排泄物問題に悩まされてきました。利用者はもちろん、長時間駅や車両で勤務する職員からすればとんでもない環境であったのですが、この度、利用規則において排便の禁止が明記されることとなりました。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)の地下鉄では2019年頃からポイ捨てゴミが大幅に増加。多くの人がこのような動画をSNSで公開して話題となりました。
こうした状況に対し、地下鉄の利用者はもちろん地下鉄で働く職員からも批判が殺到。労働環境の改善を求めて、職員の労働組合が「ゴミ溜め車両写真コンテスト(“Trash Train” photo competition)」を開催しInstagramで作品を公開するなど、相当ひどい状況でした。
今回の規則改定では section 1050.7の(a)項で禁止される「不衛生な行為」に「唾を吐く」「urinating(排尿)」に加え「defecationg(排便)」がはっきりと文章化され、強く規制されることとなりました。
同時に「電子タバコ」も喫煙として禁止の対象となったり「彼もしくは彼女」という三人称が無性別の「Their」となるなど、時代に合わせたアップデートも行われました。
こうした排泄物の散乱は、施設の増設やメンテナンス予算だけでなく、ホームレス問題の影響を大きく受けます。例えば不動産がすさまじい価格になっているサンフランシスコではホームレスが増加したため同じような問題が発生しています。
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ソース:MTA board to officially ban pooping in subways, buses
MTA board to formally ban pooping in NYC subway – New York Daily News
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