科学と技術

過酷な環境で7年間以上活動し続ける火星探査車「キュリオシティ」の到着直後と現在を比較した自撮り写真


2011年11月に地球を飛び立ち、2012年8月に火星へ到着した火星探査車「キュリオシティ」。到着当時の2012年に撮影した自撮り写真と7年と少し経過した現在の姿を比較したのがこちらの写真です。火星での調査活動がいかに過酷かを物語っています。

「キュリオシティ」は、NASAが開発した宇宙船「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」に搭載された全2.9m、全幅2.7m、高さ2.2m、総重量899kgの火星探索車(マーズ・ローバー)。

7年以上経過した現在も運用中で水、気候、地形などの調査を行い過去未来において火星での生命の可能性を探ることを目的としています。

Curiosity after more than 7 years on Mars – Imgur


また約80kgの調査機器が装備されており、原子力電池(プルトニウム238)を採用した動力は最短寿命の14年後でも100Wの電力を供給することが可能です。

1. 2012年10月31日、ゲール・クレーターで撮影された自撮り写真。

2. 約7年後、2019年10月11日のキュリオシティ。
New Selfie Shows Curiosity, the Mars Chemist – NASA’s Mars Exploration Program

今後のキュリオシティの活躍によってはそう遠くない未来に火星の有人探査が実現するかもしれませんね。

ちなみに2018年11月に火星へ着陸した火星探査機「インサイト」が火星の風の音を人類ではじめて記録しています。
火星探査機「インサイト」が火星で録音した「風の音」をNASAが公開

また詳細な観測データから再現された火星の風景がこちら。かなり荒々しい様子がよくわかります。
火星の荒々しい風景を探査衛星の測量データから再現したHDR画像42枚

関連記事

第一次世界大戦の欧州戦線で人類と火星人が戦うSFショートムービー「Great Martian War」 - DNA

宇宙開発の歴史の重みを語るNASAの記録写真17枚 - DNA

火星は君を必要としている、NASA謹製の火星探査求人ポスター「Mars Explorers Wanted Posters」 - DNA

火星まで光速で行って帰ってくるとどれくらいかかるのか?実際の時間で再現した動画 - DNA

「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに着陸した瞬間の動画をJAXAが公開 - DNA

最果てからの旅日記、火星探索車両の3年間の軌跡を振り返るタイムラプス動画 - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧