フルカラーの映像が得られる暗視装置のデモ動画がすごい
暗視装置の映像といえば、グリーン1色というイメージがありますが、最近はカメラの技術が進歩し、フルカラーの映像を得られるようにもなってきました。
従来の暗視装置の映像はこんな感じ。光電子増倍管に入ってきた光によって放出される電子を加速し、増幅することで映像を得ます。見えてはいるものの色は蛍光物質に依存し、コントラストも曖昧なので情報量はそれほど多くありません。
同じ場面をフルカラーの暗視装置で見るとこんな感じに。安価なものではフィルターで着色しますが、高機能なものでは光電子増倍管ではなくデジカメなどに使われているCMOS素子で光を捕まえ、リアルタイムでデジタル処理をしてをして像を得ます。
カラーになって情報量が増えると、例えば写っている人間を「赤いシャツの男」と指示したり、レーザーの色を変えて識別したりということができるようになります。夜間の救命行動では、血液が見やすくなるので負傷の位置がわかりやすくなるそうです。
比較動画はこちらから。
STARLIGHT NIGHT TEST X27 color Low Light night vision imaging camera sensor shootout – YouTube
以下、夜間の風景を撮影した動画はこちらから。
Seven Magic Mountains Las Vegas filmed at midnight with Night Vision color camera x27 – YouTube
いずれも夜の雰囲気なのに完全に昼間の明るさです。不思議です。
COLOR NIGHT VISION LOW LIGHT CAMERA FILMED AT MIDNIGHT – SNOW CANYON UTAH – YouTube
コントラストが高くなるので、風景に溶け込んだ人物も見分けやすくなりますね。
True color night vision Osprey demo SPI – YouTube
暗視装置だけでなくサーマルや他の情報などを視界に統合させる「AR」は既にSFのガジェットではありません。既に軍ではこのようなものも実験段階に入っているそうです。
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