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アメリカ軍が開発中の「情報表示用ARゴーグル」がすごくゲームっぽい


戦場にいる兵士は、普段の生活よりも情報に敏感。今目の前にいるものは敵なのかどうか、味方はどこにいるのか、自分の周囲には何があるのか、自分が何をしないといけないのか……などその内容はかなり多岐に渡る複雑なものですが、これを整理してキレイに表示してくれるシステムが開発中です。


TAR(Tactical Augmented Reality……戦術拡張現実)は各種センサーや指揮システムなどからの情報を1つにまとめ、ゴーグルを通じて兵士の視界に投射するシステム。

欲しい情報を手に入れるのに無線での音声通信を行なう必要もなく、リアルタイムで情報が更新されていくのもポイント。

またすべての情報は視界に重ね合わせられていくので、完全に視界を塞いでしまわないことも重要です。例えばこの兵士はヘルメットの額に暗視カメラを装着しています。通常のナイトビジョンは完全に視界を覆ってしまいますが、このシステムは暗視カメラで撮影したビデオを視界に重ね合わせて暗視を実現しています。

例えば、未確認ドローンの敵味方判別などがワンタッチで行えると危険度が下がります。

ドローンだけでなく、味方兵士の位置や行動指示なども重ね合わせて表示可能。

暗視も重ね合わせられているので視界を塞ぐことがありません。また光量を増幅した画像だけでなく、サーマルの画像を重ね合わせるなどして輪郭を強調することもできるでしょう。

目の前にいるものを「撃っていいか悪いのか」即時に分かるということが、軍用ではもっとも価値がある機能ではないでしょうか。

動画はこちらから。
Tactical Augmented Reality – YouTube

ゲームやシミュレーターがどんどんリアルになっていく一方、リアルな軍用機器のインターフェイスはゲームに近づいていくというのが面白いですね。
FPSゲームにしか見えないアメリカ陸軍の最新式シミュレーターの動画 – DNA

ソース:Heads-up display to give Soldiers improved situational awareness | Article | The United States Army

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