空気中の水分を凝縮し飲料水を大量生成する風力デバイス「WaterSeer」
現在地球上では22億人が水不足の状態にあるとされており、安全な水が手に入らないことで90秒に一人の子どもたちが、または毎日9000人を超える人々が亡くなっています。そんな現状に少しでも手助けが出来ればと開発されたのが「WaterSeer」。空気中に含まれる水分を凝縮して安全に飲める水を生成するデバイスです。
「WaterSeer」は、電力や人の手を使わずに1日に37リットルの水を永続的に生成し続けることが可能なデバイス。非常にシンプルな仕組みのためメンテナンスも非常に簡単で、さらに設置に関しても基本穴を掘るって埋めるだけでOKです。
1. 「WaterSeer」の設置は非約180cm程度地下に埋めるだけ
2. 断面図でみるとこんな感じになります
3. 地表部分の風車で地下に空気を送り込みます
4. 地表の温かい空気が低温の地下で冷やされることで空気中の水分(気体:水蒸気)が凝縮し水(液体)となり溜まっていく仕組みです
5. あとは溜まった水をポンプで組み上げるだけで安全な水を手にれることが出来ます
6. より水が必要な場合には複数の「WaterSeer」を設置することで解決可能です
7.
また「WaterSeer」は、現在Indiegogoで出資者を募集中で33ドル(約3400円)から参加可能となっています。
WaterSeer™ Indiegogo on Vimeo
ちなみに国土交通省の資料によると「世界の水道水の現状」はこんな感じのようです。ほぼピンク(そのまま飲めない地域)に染まっています。海外からみると日本は「水と安全はタダ」の国なのかもしれませんね。
「平成16年版 日本の水資源」について
またこちらの自転車用デバイス「Fontus」も空気中の水分を集めて水を作るもの。1時間走れば約500mlの水を生成することが出来ます。
空気中の水分から飲料水を生成する自転車用デバイス「Fontus」
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