F1マシンの設計者がアフリカ向けに新開発、平箱で輸送し現地で組立てる全地形対応トラック「OX」
「OX」は発展途上国向けに開発された小型のトラック。イギリスの工場で製造し平箱に梱包して輸送され現地で組み立てるというプラモデルのような仕組みが大きな特徴です。
英・GVT(グローバルビークル・トラスト)社の「OX」は、ブラハムやマクラーレンでF1カー、マクラーレン・F1などの設計を手がけてきた南アフリカ出身の自動車デザイナーのゴードン・マレー(Gordon Murray)氏が設計したトラック。
アフリカを中心とした発展途上国では食料、飲料水、衣料品、学校、物量など日常生活において必要とされるものが、非常に信頼性の低い乗り物に依存している現実があります。
既存の4輪駆動車は重く複雑な構造をしており、さらには非常に高価なためこれらの地域に適した車両ではありません。
貧弱なインフラの発展途上国の地方地域でもしっかりと活躍出来るためには、軽量・頑丈でメンテナス性が良く低コストな車両の開発が必要不可欠。ということで開発されたのが「OX」です。
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4. キャビン
5. 運転席はこんな感じ
全長:4681mm、全幅:2070mm、全高:2385mm。2198ccのフォード製ディーゼルエンジンを搭載した前輪駆動車。販売価格は1万〜1万5000ポンド(約137万〜205万円)程度になる予定。
6. 最大積載量は1.9トン
7. キャビンに3人、荷台に10人の計13人が定員
その他詳細スペックはこちらで公開されています。
SPECS • OX Global Vehicle Trust
8. 梱包された状態の「OX」はこんな感じです。
こちらの映像は実際に「OX」を組み立てる様子が撮影れています。組立てには素人3人がかりで約11時間半かかるとのこと。
F1 engineer makes ‘first flat-pack truck’ – BBC News – YouTube
また「OX」の走行テストはこんな感じで行われています。
The OX – Global Vehicle Trust – YouTube
簡単に素人でも組見立て可能な軽トラと考えるとかなり需要はありそうですね。 ちなみにエキゾチックに装飾されたトラックで有名なパキスタンには、日本の軽トラを改造した「スズキ」と呼ばれる乗り合いバスが存在しています。
またこちらのかわいい感じの車両はロシアで開発されたATV「Sherp」。価格はちょっと高いですが、水の上まで走ることが出来る凄いマシンです。
沼地、砂地、雪原、氷上、更には水の上までも走破するロシア製ATV「Sherp」
ソース:OX Global Vehicle Trust • All terrain mobility for all
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