科学と技術

NASAは高さ40mもある巨大ロケット燃料タンクをどのようにして製造しているのか


米・ルイジアナ州ニューオリンズにあるNASA(アメリカ航空宇宙局)のミシュー組立工場(Michoud Assembly Facility)で、最新ロケットの超巨大燃料タンクが組み立てられていく一部始終を撮影したタイムラプス映像がこちら。高さ約40mの燃料タンクが60秒で完成しています。

動画はこちらから。
Done in 60 seconds: See a Massive Rocket Fuel Tank Built in A Minute – YouTube

この燃料タンクはスペースシャトルの代替となる「スペース・ローンチ・システム(SLS)」で使用される予定のもの。打ち上げ時には内部は大量の液体水素で満たされ、4つの最新ロケットエンジン「RS-25」に固形ロケットブースターと共にエネルギーを供給します。将来的には人を乗せたオリオン宇宙船を火星や深宇宙へ打ち上げに活躍することになります。

NASA・ミシュー組立工場(Michoud Assembly Facility)の内部はこんな感じ。東京ドームの約3.7杯分の面積(43エーカー)と非常に巨大な建物です。

また、ミシュー組立工場では燃料タンクだけはなく「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の初飛行で使用される予定のその他のパーツも製作しています。完成した燃料タンクは、アラバマ州・ハンツビルにあるNASA・マーシャル宇宙飛行センターへ運ばれ構造試験が行われます。

こちらの映像は同じく「スペース・ローンチ・システム(SLS)」で使用される予定の最新ロケットエンジン「RS-25」の組立タイムラプス映像です。
NASAの最新ロケットエンジン「RS-25」の組立工程を2分に凝縮したタイムラプス動画

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