傷口が細菌汚染されると紫外線を当てた時に光る特殊包帯を海外の大学が開発
包帯をいつ交換するかを見極めるのはなかなか難しいもの。あまり頻繁だと傷口がふさがりませんし、かといって放置すると細菌感染を起こしてしまいます。そこで、紫外線を当てるだけで細菌感染したかどうかわかる包帯を、オーストラリアの大学が開発しました。
ロイヤルメルボルン工科大学が開発したのは、マグネシウム水酸化物をコーティングしたマイクロファイバーを織り込んだ抗菌包帯。マグネシウム水酸化物は周囲のpHによって性質を変えることを利用し、肌が細菌感染して弱アルカリ性となると、紫外線を当てた時に蛍光するという機能を持たせています。
これによって無駄に包帯を変える必要がなくなり、治療の効率化や衛生材料の節約ができるとのこと。抗菌材料としては銀イオンが知られていますが、マグネシウムベースのものであればずっと安価に作ることができることもメリットです。
材料の進歩によって、これまでにはできなかったことができるようになるのは医療の世界も一緒。ときどきこんな風にものすごく痛そうなものも出てきますが……。
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ソース:Advanced care: Smart wound dressings with built-in healing sensors – RMIT University
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