英国王立海兵隊がジェットスーツで船舶に飛び乗り検問する未来感あふれる訓練動画
パワードスーツ的な何かを着用した兵士個人が超人的な活躍をするのはSF映画の中だけだったはずなのですが、どうやら未来はそこまで来ている様子。こちらはイギリスの王立海兵隊とあるベンチャー企業が、ジェットスーツを用いて船舶を制圧するデモ訓練を行った動画です。
海賊や密輸対策のため、不審な船舶に対して臨検するVBSS任務では、ヘリや小型艇を使って相手に接近し、素早く乗り込まなくてはなりません……がヘリからロープをつたって滑り降りたり、ゆれる縄梯子を素早く登るのはなかなか大変なもの。
31st MEU Force Reconnaissance Marines execute VBSS exercise aboard USS Ashland – YouTube
そういう時にジェットスーツが役に立つ、と考えたのがイギリスのベンチャー、Gravity Industries社。この動画のイギリス軍王立海兵隊をはじめ、オランダ軍特殊部隊など様々な機関とコラボレーションしています。
HMS Tamarを不審船舶に見立ててデモンストレーションの開始。
相手に十分近づいたら合図を送り……
出発。
あっという間に距離を詰め、降りられそうなところを探します。
素早く着地。
ずばっとハンドユニットを外し、持ってきていた縄梯子を落とします。
登ってくる仲間たち。
仲間を待つ間は周囲を警戒。ユニットの着け外しは一瞬なので、すぐ拳銃に持ち替えることもできるようです。
イギリス軍側は「興味深い技術である」とコメントするにとどめており、実際の導入、そもそも実用化がどうなるかは不明ですが「空を飛ぶコマンドー」というのは見た目も字面もなかなかかっこよいもの。単に飛ぶだけならすでにハンディなドローンなどもあるので、人間が飛ぶ理由さえあれば、もっと流行ってきそうです。
動画はこちらから。
Royal Marines Jet Suit Boarding Ex – YouTube
なお、軍事用途以外にも「ヘリポート不要で、少人数で使える」「持ち運べるので出先で整備できる」といった利点はいろいろ応用できそう。こういう無茶苦茶な乗船の風景も減るのではないでしょうか。
冬のフィンランドの海には不思議な港と不思議な水先案内人が現れる – DNA
ソース:Watch Royal Marines Explore Storming a Ship at Sea With Jet Packs
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