フランス陸軍がボストン・ダイナミクス社のロボット犬「SPOT」を演習で使用
戦争で人間同士が戦うケースは次第に減ってきており、ロボットや遠隔操作の兵器が占める割合は着実に増加しています。そんな中、フランス軍が行った演習で、ボストン・ダイナミクス社のロボット犬「SPOT」が投入され、話題となっていました。
フランス陸軍は、先日サン・シール陸軍士官学校で2日間に渡り行われた演習で、UGV(無人地上車両)を投入。攻守様々なシナリオにおいて、人間のみの場合と、UGVを投入した場合でどのような変化があるか、比較が行われました。
Milrem Robotics社のTHeMIS UGVにARX20砲塔を搭載したNexter社のOPTIO X20(右)と同じくNexter社のロボット式運搬車ULTRO。
空気で膨らませない悪路用のタイヤを装着。重い装備を運搬することで兵士の負担を減らすというコンセプトの車両。
ボストン・ダイナミクス社のSPOT。なお同社は現在軍事利用目的での開発・供給を行っておらず、こちらのSPOTはフランスでの取引を行うShark Robotics社が供給したものとのこと。建物内に先行する偵察などに用いられました。
行動中にバッテリー切れで停止してしまうなど、部隊の動きは人間のみの場合と比べて遅くなるものの、人員の死亡率は下がる傾向があったようです。
動画はこちらから。
Quand robots et élèves officiers s’entraînent ensemble sur le camp militaire de Coëtquidan – YouTube
今や戦争では無人航空機や遠隔操作のロボットはごくごく当たり前に見られるようになりました。ちょっと前には半分ジョーク扱いだったこんなロボットも、戦場で見られる日は近いのかもしれません。
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