科学と技術

丸い発射炎とともに18発の拳銃弾が一気に飛び出す40mmグレネード用カートリッジ「Beehive」


炸裂して破片を撒き散らす榴弾、グレネードは兵士の心強い味方。特に40mm弾を用いるものは携行性も高く使い勝手も良いのですが、一般のマニアが気軽に入手する……というわけにはいきません。そこで、榴弾の代わりに複数の小口径弾を一気に発射する、こんなデバイスが人気のようです。

40mmグレネード弾は60年代に開発され現在でも最前線で使われています。榴弾だけでなく催涙ガス弾の発射器としても使われたり、比較的低速で飛行するのでゴム弾を用いた非殺傷兵器として利用されるなど、目にする機会も多々あります。

アメリカ陸軍が金属3Dプリンタで40mmグレネードランチャーを出力・発射に成功 – DNA

しかしながらアメリカでは「榴弾」の所持・使用はなかなか大変。発射器自体の入手は難しくはなく、弾薬も手に入ることは手に入るのですが、それぞれに手続きが必要になります。見た目がそっくりの「37mmグレネード」なるものも売られていてかなりの人気もあるのですが、これは信号弾を撃ち出すもので、ものを破壊できる弾を発射するのはご法度。

そういうわけで「グレネードらしくものをドカンとふっとばしたい、でも散弾はイヤだし、手続きも面倒……」という人が大勢いるために作られたのが「Beehive(ハチの巣)」と呼ばれるこちらのデバイスなのです。

40mm Beehives : NFA

22口径の弾を詰めこんだ後、撃針のついた中ブタをセット。さらに外側には雷管をとりつけた外ブタを装着します。雷管が叩かれるとその圧力で中ブタが前進、弾丸を発射させる……という仕組み。

独特な発射炎が出て、的もしっかり穴だらけになります。
40mm Ring of FIRE! The Beehive 🔥🐝🔥 – YouTube

こういうものを使って大量に持ち運ぶのも楽しいかもしれません。
40mmグレネードをたっぷり携行できるディスペンサー「MAG-D」 – DNA

鉄砲は多かれ少なかれ規制されていますが、その規制の中で楽しんでやろう!と実にユニークなガジェットが多く存在します。こちらのハデな炎が出る「ドラゴンブレス弾」も人気です。

火を吐く「ドラゴンブレス弾」などショットガンで色々な弾を撃ち分けてみた動画 – DNA

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