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旧ソ連で開発されたカスピ海の怪物「エクラノプラン」の巨大ラジコンをスクラッチから制作し水上での飛行に成功


旧ソ連で開発された水面の上を少し浮いて飛行する地面効果翼機「エクラノプラン」をDIYのラジコンで蘇らせ実際に動作させているのがこちらの動画。巨大なラジコンが水面を這うよう飛行する姿は圧巻です。

地面や水面近くを飛行するときに受ける大きな揚力(上方向へのちから)を地面効果(水面効果、表面効果)を利用し、少しだけ浮いて飛行する地面効果翼機。

大重量の荷物を運べて航空機と同じ速さで飛行できる地面効果翼機の特徴に注目した旧ソ連が冷戦期に開発しカスピ海で活躍していたのが「エクラノプラン」(旧ソ連で地面効果翼機の総称)です。主翼が短く不思議な形状をしていたため西側諸国から「カスピ海の怪物(Caspian Sea Monster)」とも呼ばれていました。

動画はこちらから。
GIANT RC Ekranoplan (Secret Russian aircraft?) – YouTube

この動画はPeterSripol氏のYouTubeで公開されたもの。設計から制作まですべてDIYでエクラノプランのミニチュア・レプリカを作り上げており、小型モデルや陸上でのテスト飛行などを行い見事水上での飛行を成功させています。

1. 華麗に水上を飛行するエクラノプランのラジコン

2. 軽いけど……やっぱりでかい

動画では見事に飛行していましたが本物のエクラノプランはもうすでに現役を引退済み、しかし2015年に開発・建造を再開するとの報道もあるようです。

ちなみに旧ソ連ではこんな超巨大な輸送機も開発されていました。エクラノプランとは違いアントノフは現在も現役で活躍しています。
ついに真打ち登場、ウクライナの超巨大輸送機「アントノフ An-225ムリーヤ」が日本にやってくることが決定

さらにプロペラ機世界最速の爆撃機Tu-95「ベア」も旧ソ連で開発された航空機です。
プロペラ機世界最速、ロシアのTu-95「ベア」爆撃機の画像いろいろ

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