膨大な量の軽石で埋め尽くされ水面がまったく見えない灰色の海を航海する船の動画
海底火山が噴火した影響で海面を埋め尽くしてしまった膨大な軽石。まるで荒れた陸地を船で進んでいるような不思議な感覚に陥ってしまいます。
動画はこちらから。
Sailing through Pumice near VaVa’u – YouTube
この映像はShannon Lenz氏が2019年8月9日、トンガ・ヴァヴァウ諸島付近を航海中に撮影したもの。約6~8時間は海の水が見えない状態だったとのことで、海面に浮かぶ軽石の厚さは6インチ(15cm)ほどあったそうです。
1. 水平線まで軽石で覆われた海面。サイズはサッカー場2万個分ともいわれています。
2. NASAが撮影した衛生写真をみるとその規模がよくわかります
専門家によるとこの軽石が海面を埋め尽してしまった原因はトンガ付近の海底火山で発生した大規模噴火ではないかとのこと。
2. 軽石……でかい
さらにこの軽石のいかだはニューカレドニア、バヌアツなどを経由してオーストラリアのグレートバリアリーフへむかっているそう。
トンガ・ヴァヴァウ諸島の位置はここ。
生態系への悪影響を心配してしまいそうですが実はまったく逆の模様。ちょうどサンゴの産卵時期と重なるため、軽石に付着した生物たちをグレートバリアリーフへ運ぶ役割を担ってくれると期待されています。
ちなみに陸地の火山が噴火した瞬間の周囲はこんな感じなります。まずは衝撃波に襲われ遅れて爆音が聞こえてきます。
衝撃波のあとに爆音が来るパプア・ニューギニアのタブルブル山噴火の瞬間を捉えた衝撃映像
ソース:A Massive Raft of Volcanic Rock Is Floating Towards Australia, And Thats Good News
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