1890年代のパリにあった何気ない日常の映像をフルカラーで完全復元
今から遡ること120〜130年。1890年代のパリを撮影したモノクロ映像をカラー復元した映像です。当時のノートルダム大聖堂や火事の現場へ急ぐ馬車の消防隊、パリ万博の動く歩道など当時のパリにあった日常が色鮮やかに蘇っています。
動画はこちらから。
Scenes of daily life in Paris in the 1890s – full color, sound, and speed restored. – YouTube
このカラー復元映像はIgnacio López-Francos氏がディープラーニングでカラー復元するプログラム「DeOldify」を使って制作されたもの。
映像の元となっているのは「映画の父」と称されるフランス・リュミエール兄弟が発明した世界初の撮影可能な映写機「シネマトグラフ」で撮影されたパリの日常です。
0:08〜 ノートルダム大聖堂(1896年)
参考:19世紀に撮影されたパリのノートルダム大聖堂の貴重なモノクロ写真20枚
0:58〜 アルマ橋(1900年)
1856年に完成した製造アーチ橋。1970年代に架け替えられています。
1:37〜 シャンゼリゼ通り(1899年)
2:33〜 コンコルド広場(1897年)
3:24〜 現場へ急ぐ消防隊(1897年)
3:58〜 チュイルリー庭園(1896年)
4:48〜 「1900年のパリ万国博覧会」の動く歩道(1900年)
5:24〜 パリ・セーヌ河岸からのエッフェル塔(1897年)
カラー復元される前のモノクロ映像はこちら。ビデオグラファーのGuy Jones氏が自然なスピードに調整し音声を付け加えています。
Late 1890s – A Trip Through Paris, France (speed corrected w/ added sound) – YouTube
またこのパリの映像が撮影された時と同じ頃、フランスの富豪が世界中に写真家を派遣して撮影したのがカラー写真プロジェクト「The Archives of the Planet」。日本の写真も残されています。
20世紀初頭の大富豪が22年に渡り世界中に写真家を派遣し撮影した壮大なカラー写真プロジェクト「The Archives of the Planet」
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