科学と技術

沸騰した水はどれくらい安全になるのか実際に顕微鏡で覗いて比較してみた動画


自然の中にある水はきれいなように見えても、実際は微生物だらけなので、うっかりそのまま飲むと健康を害してしまいます。そこで沸騰させて飲む、というのが一応安全な方法と言われていますが、実際のところ、どれくらい安全になるのでしょうか。

そういうわけで水道水に植物を入れ、12日間放置して微生物を繁殖させます。

400倍に拡大したところ。微生物が活発に動いているのが見て取れます。

このビーカーの水を沸騰させます。アメリカの衛生機関では、きれいな水を得るためには通常1分間、標高2000メートルの地点では3分間沸騰させるべきというマニュアルがあるそうです。

そして沸騰させた結果がこちら。微生物は死に、ただの粒子が見せるブラウン運動で振動しています。

同じ水を使って培養してみた結果。右側では微生物の繁殖がほとんど見られません。

そういうわけで、微生物の活動はほぼ抑えられるようです。もっとも微生物の死骸や重金属、溶け込んだ化学物質などが除去できるわけではないので、これらをフィルタリングする手段も必要になります。動画はこちらから。
Boiled Dirty Water under the Microscope – YouTube

そもそも人間の体の表面には無数の微生物が生息しています。外から帰ってペタっと培養地に手をつけ、放置するだけでこんなことに……手洗いうがいといった普段の習慣もお忘れなく。
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