クリスマスツリーには水をしっかりと与えないといけない恐るべき理由

毎年クリスマスシーズンには思いがけない火事が多数発生しているのですが、その原因は切り倒したまま水を与えず乾燥してしまったクリスマスツリーにある模様。そこで乾燥したクリスマスツリーと水を与えているクリスマスツリーに火をつけてその違いを検証したのがこちらの映像です。その効果は一目瞭然です。
動画はこちらから。
Christmas Tree Fire: Watered Tree vs. Dry Tree – YouTube
この映像は、アメリカ国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)の研究者が行った実験を撮影したもの。
全米防火協会(NFPA)によると、アメリカでは毎年クリスマスツリーが原因の火事が200件以上発生しているそうです。
1. 実験前。左:水を与えたクリスマスツリー、右:乾燥したクリスマスツリー。
2. 5秒後。火をつけてたった5秒で乾燥したクリスマスツリーはすでに取り返しのつかない事態に。
3. 10秒後
4. 20秒後。ピークは20秒〜30秒くらいにやってくるようです。
5. 30秒後
6. 40秒後。段々と火は勢いは衰えていきます。
7. 50秒後
8. 60秒後。火が付いて1分もすると乾燥したクリスマスツリーは燃え尽きてしまいます。
9. 90秒後。水を与えたクリスマスツリーは特に大きな変化は無いようですが……
環境や木の状態にもよりますが乾燥したクリスマスツリーの場合、目を離した隙とかではなく目の前で引火してしまっても対処出来ないレベルに燃え上がってしてしまうことがよくわかります。
また米国消費者製品安全委員会(CPSC:U.S. Consumer Product Safety Commission)も同じような条件で実験を行い注意を呼びかけています。
Dry Christmas Tree vs Well Watered Christmas Tree – YouTube
新聞紙よりも速く燃えてしまう乾燥したクリスマスツリー。ろうそくなどの直接的な火は当然ですが、発熱するタイプのライトなどの飾り付けや設置する場所にも注意してください。
ちなみに年間730万本のクリスマスツリーを生産する米・オレゴン州のヘリコプターを使った収穫の様子がこちら。まるで曲芸飛行のような超絶テクニックでクリスマスツリーを運搬しています。
超絶テクニックで大量のクリスマス・ツリーを運搬するヘリコプターの映像
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