科学と技術

火星探査機「インサイト」が火星で録音した「風の音」をNASAが公開


2018年11月26日に火星へ着陸したNASAの火星探査機「インサイト」が、人類史上はじめて記録した火星の「風の音」が公開されています。

動画はこちらから。サブウファーかヘッドホンで聞くことを推奨しています。
Sounds of Mars: NASA’s InSight Senses Martian Wind – YouTube

公開されたデータはインサイトに搭載された2つのセンサが2018年12月1日に捉えたのは北西から南東へ向かって吹く5〜7m/sの風。インサイト内部の気圧センサで直接的に空気の振動、そしてデッキに設置された地震計で直径7mのソーラーパネルの振動から記録されています。

地震計のデータはオリジナルでも人間が聞くことできる範囲の音ですが、ノートパソコンやモバイル端末からは低音が非常に聞きにくいようです。そのため、オリジナル音声だけではなく2オクターブ上げてモバイル端末でも聞こえるように加工した音声も同時に公開しています。

また気圧センサのデータは100倍にスピードアップし周波数をあげることで聞こえるようになっています。

しっかりと音を聞きたい場合ここちら。NASAの公式 soundcloud で非圧縮・フルレングスの音声データが公開されています。

また数年後に実施される予定の火星探索ミッション「マーズ2020」では2つのマイクを搭載したローバーを火星に送り込む予定のため、さらにクリアの音を聞けるようになるようです。

ちなみにこちらはNASAが公開している宇宙で捉えた音。なんとなく不気味な雰囲気を感じてしまいます。
NASAが宇宙で捉えた不気味な音をSoundCloudで公開

ソース:Sounds of Mars: NASA’s InSight Senses Martian Wind – NASA’s InSight Mars Lander

NASA InSight Lander ‘Hears’ Martian Winds | NASA

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