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なぜ「ニューヨークの摩天楼」はすぐそれと分かる独特な形をしているのか


世界の大都市の風景は、なんとなくどの都市か分かる「らしさ」があるもの。それは地形であったり、特徴的なビルディングであったりのせいもありますが、ニューヨークの町並みの雰囲気を決めているのは、こんな意外なものだったのです。


まずこちらが1915年のニューヨーク。大都会であることは間違いありませんが、どことなくニューヨーク感には薄いようにも思います。

現在の「ニューヨーク感」が生まれるきっかけになったのは、こちらの「エクイタブル・ビル」。当時最も高いビルでしたが「景観に悪い」「道が真っ暗になる」などの批判が相次いだため、区画整理の法律ができるに至りました。そしてこの法律が、ニューヨークの景観を変えたのです。

1916年に決まった法律では、通常の高さ規制ではなく、周囲の道の幅によって高さが決定されるようになりました。高さを上げる場合はこのように一定の比率の勾配を設けることになったのです。

また、タワー部分にはこうしたカットも設けられることとなりました。

そういうわけで、エンパイアステートビルディングはこんなギザギザな形に。

クライスラービルディングやその他のビルも段々がつけられました。

もちろん、近年作られたビルも例外なく段々付きです。

動画はこちらから。
Why New York’s Skyline Has a Distinct Look – YouTube

もちろん、その街らしさを決めるのはビルの形状だけではありません。こちらで紹介されているのは、様々な映画スタジオに作られた「ニューヨーク風の街角セット」ですが、これを見ると他にも色々な要素がその街らしさを決定していることが伺えます。
世界各地の映画スタジオに作られた「ニューヨークの街角」いろいろ – DNA

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