ワインやウィスキーの熟成に使用される「オーク樽」はどのようにして作られているのか
中央部分がぽっこりと膨らんだ姿が特徴的なオーク(ナラ、カシ)材から作られたオーク樽(たる)。主にワインやウィスキーの熟成用として使用されるため非常に精密な作業が求められるのですが、一体どのようにして作られているのでしょうか。
ドイツにある3つ工場の樽職人による木材の状態からオーク樽が完成するまでの全製造工程が撮影されています。
動画はこちらから。
How Giant Barrels Are Made 3 Cooperages – YouTube
工場によって手作業や機械を使用する工程など多少の違いがありますが基本的な製造方法は同じです。
1. 樽用にカットされたオーク材を鉄の輪(たが)にはめ込んでいきます
2. 次は内側の焼入れ工程
3. フタとなる樽板の取り付け作業
4. 鉄の輪(たが)の締め直しや木材研磨を終えるともう完成間近
5. 最後は工場の焼印を入れてオーク樽の完成です。
樽職人さんたちの小気味いい熟練の技。ついつい引き込まれてしまいますね。
ちなみにこちらの映像は、ニッカウヰスキー「余市蒸溜所」でウイスキーの熟成に使用されている樽の焼入れを撮影したもの。ちょっと心配になるくらいの火力でやっちゃっています。
ニッカウヰスキー「余市蒸溜所」のウイスキー熟成樽の焼き入れ映像
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