グランドスラムの公式テニスボールはどのようにして作られているのか
テニスの4大大会「グランドスラム」の全米オープン、全豪オープンで公式ボールに採用されているウィルソン(Wilson)のテニスボール。一度くらいは見たことあると思うのですが一体どうやって作られているのでしょうか。
アメフトやバスケのボールでも有名なアメリカのスポーツブランド「ウィルソン(Wilson)」。約9万8000個の「US Open」仕様のテニスボールが、タイ工場で24行程の作業を経て完成するまでの一部始終が撮影されています。
How to Make a Tennis Ball on Vimeo
1. テニスボール作りはここからはじまります。まずは天然ゴムをベースとしたコア部分が作られます。毛布ではありませんよ。
2. コア部分を小さく切断
3. 半球体の型でプレスします
4. 不必要な部分をカットとしたコア。まだ半分ですがやっとボールらしくなってきまた。
5. 上下にコアをセットして大気圧より少し高めの18psiでプレス。一回のプレスで144個ものボールが作られています。
6. やっと球体になりました
7. 表面を磨いて接着剤を塗っています
8. テニスボールを覆う黄色いフェルトの切断行程
9. フェルトのサイド部分へ白い接着剤を塗る作業
10. 手作業でテニスボールにフェルトを貼り付けています
11. ずらっと並んで黙々と作業する熟練の職人たち
12. 綺麗に並べられたテニスボール。フェルトとボールをしっかりと接着させるために最後のプレスが行われます。もう完成間近ですね。
13. 最後にロゴ「US Open Wilson」を印刷してテニスボールの完成です
14. 完成したテニスボールを高速パッケージ中
15. ダンボールに梱包され晴れて出荷となります
この映像は米・スポーツチャンネル「ESPN」が撮影・製作した作品です。
意外と手作業行程もあるようですね。ちなみに国際テニス連盟によるテニスボール規格は、色:白または聞黄、重量:56.0〜59.4g、直径:6.54〜6.86cm、254cmから落下させ135〜147cm跳ねることなど細かく決められています。
身近にあるものでも仕組みや作り方は意外と知らないもの。こちらは科学技術振興機構が製作する日常品のメイキング動画です。
「身の回りにある日常品はどのように作られていのか?」科学技術振興機構がその謎を解き明かす300本以上の映像シリーズ「THE MAKING」
ソース:The making of the U.S. Open tennis balls at Wilson
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