旧ソ連時代の遺物 豪華絢爛な装飾が施されたロシアの地下鉄の写真シリーズ「Russia: A Bright Future」
旧ソ連時代に国家プロジェクトとして国の威信をかけて建設されたロシアの地下鉄。そのため駅構内はどこかの宮殿を思わせるほど豪華な装飾が施されており、21世紀を迎えた現在でも他に類を見ない独特な雰囲気に圧倒されていまいます。
「Russia: A Bright Future」は、カナダの建築家で写真家の DAVID BURDENY 氏がロシアのモスクワ地下鉄とサンクトペテルブルク地下鉄の構内を撮影した写真シリーズ。1935年に開業したロシアの地下鉄建設は、スターリンの指示のもと共産主義プロパガンダの一環として行われており旧ソ連時代で最も高額の建築プロジェクトの一つとして知られています。そのため地下鉄構内の内装は「輝き」を表現するデザインが施され眩いほどの豪華絢爛な空間が作られています。
また、この写真プロジェクトは1年もの期間をかけてロシア当局から撮影許可を得て真夜中に撮影されているのですが、Burdeny 氏の知る限り乗客がいない状態で撮影を許可された世界唯一の写真家であるとのこと。
2. エレクトロザヴォツカヤ駅(アルバーツコ=ポクローフスカヤ線、モスクワ)
4. マヤコフスカヤ駅(ザモスクヴォレーツカヤ線、モスクワ)
6. アルバーツカヤ駅(アルバーツコ=ポクローフスカヤ線、モスクワ)
7. キエフスカヤ駅(環状線、モスクワ)
8. ソコール駅(ザモスクヴォレーツカヤ線、モスクワ)
9. キエフスカヤ駅(環状線、モスクワ)
10. アエロポート駅(ザモスクヴォレーツカヤ線、モスクワ)
11. ノヴォチェルカッスカヤ駅(プラボベレズナヤ線、サンクトペテルブルク)
12. アヴトヴォ駅(キーロフスコ-ヴイボルグスカヤ線、サンクトペテルブルク)
とても貴重な全盛期の旧ソ連が残した遺物に驚きを隠せませんが、共産主義崩壊後、旧ソ連各地にシンボルとして建てられた非常に違和感のある豪奢な建築物もまた非常に独特な雰囲気があります。
またモスクワの地下には、要人専用の軍事施設や行政機関を結ぶ秘密の地下鉄「メトロ2」が存在しているとされています。まだまだロシアには秘密のベールに包まれた場所が多いようですが、世界中には立ち入ることすら不可能な場所もたんさく存在しています。
あなたは絶対入れない、世界の「一般人立入禁止区域」25選
ソース:The Hypnotizing Beauty Of Russia’s Historic Metro Stations | Bored Panda
Radiant Portraits of Opulent and Historic Russian Metro System – My Modern Met
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