フォーミュラ1・インディーカー・NASCAR・フォーミュラE・WECの「ピットストップ」の違いがよくわかる動画
サーキットで行われる長時間の耐久レースでは、ピットと呼ばれる作業施設でタイヤ交換や給油、そして時にはドライバーの交代を行うため「ピットストップ」する必要があります。しかし、一言でピットストップと言ってもレースによってレギュレーションが違っており、ピットクルーの作業内容やスピード感など大きく異なっています。
動画はこちらから。
Comparing Pitstops Across Motorsports – YouTube
1. フォーミュラ1(F1)
ピットクルーは14人以上で作業を行います。また2010年以降レース中の給油は禁止されおりタイヤ4本の交換作業のみが行われています。
2. インディーカー
ピットクルーは6人体制となっています。ただしピット横のガレージ内からの補助作業は可能。F1の大人数による細かな分担作業とは違い、タイヤ1本の交換作業を一人で全て行います。
3. フォーミュラE
レギュレーションで最低一回はマシンの乗り換えをする必要があります。そのため特にピット作業を行う必要は無いため、ピットクルーはドライバーのアシストを行う二人のみ。また、ガレージ内でのマシン乗り換え作業は50秒以上をかけることなどの規則も存在しています。
4. NASCAR
インディーカーと同じく、ピットクルーは6人。タイヤ交換を必要とする多くのレースとの違いは、タイヤ1本につきナットが5つあること(通常は1つのみ)。
5. 世界耐久選手権(WEC) ル・マン・プロトタイプ1 (LMP)
独自設計のレース専用マシン「プロトタイプレーシングカー」を使用するカテゴリ「LMP1」。4人のピットクルーで、給油・タイヤ交換(4本)を行い、ドライバーも交代します。
6. 世界耐久選手権 ル・マン・プロトタイプ2 (LMP2)
市販のシャーシやエンジンを使用したプロトタイプレーシングカーを使用するカテゴリ「LMP2」。こちらもLMP1と同様です。
7. 世界耐久選手権 ル・マンGTエンデュランス Pro (LM-GTE Pro)
市販のスポーツカーをベースとしたマシンを使用しプロドライバーがハンドルを握るカテゴリ「LM-GTE Pro」。LMP1・LMP2同様のピット作業。
ちなみに半世紀以上昔の1950年と現在のF1のピット作業の違いを比較した映像です。技術の進歩と洗練された作業によって驚くほどの差が生まれています。
1950年と現在のカーレースのピット作業の圧倒的な速度差が分かる動画
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