ダイナミックなパルクールを楽しみながら「中立なインターネット」がよく分かるゲーム「404Sight」
「たとえ都合が悪くともどんなコンテンツも平等に扱わなければならない」というのが「中立なインターネット」。しかし今、この原則がアメリカで危機に立たされています……が、そういうメッセージをほんのちょっぴりだけ込めた3Dゲームをユタ大学の学生が制作しました。
「404Sight」(foresight……先見の明、404とかけて未来が見えない、ということでしょうか)は、ユタ大学の学生が制作しているゲーム。街中をアクロバティックに駆け巡る「パルクール」を題材に、ゴールまで走り抜けるゲームです。
404Sight – IGF Trailer – YouTube
現在、FCC(連邦通信委員会)では、ISP(プロバイダー)が、Webサイトのオーナーが支払う金額に応じて、当該サイトへの接続速度に差をつけてもよいというシステムを提案しています。
大規模商用サイトは多くのトラフィックを占めてしまうので、そうしたところに追加課金する、というアイディアなのですが「都合の悪いコンテンツのあるサイトをなんだかんだで規制できてしまう」ため、中立性を欠くとしています。
ゲーム中では、床の色によって走るスピードが高速になったり、低速になったりすることで、この「速度規制」を非難しているとのこと。メッセージをこめたゲームは若干うるさくなりがちなのですが、これくらいのやんわりさだと面白さの邪魔にはならなさそうです。
動画はこちらから。
404Sight Launch Trailer – YouTube
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