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ピアノ演奏中に「足踏みペダル」で楽譜をめくるシステムをDIYした動画


クラシック音楽はまだあまりIT化の進んでいない分野。特に楽譜についてはまだ電子データの使い勝手が紙に追いつくところまで行っていません。こちらは楽譜の整理と検索、表示と「譜めくり」をDIYしたハードウェアとオープンソースソフトウェアで実現したシステム。

この数百年の間、紙の楽譜を取り扱う技術はあまり進歩していません。まず楽譜の中から目当ての曲を探すのが面倒。索引や冒頭部分だけの譜面を書いた目次があったりはするものの、このようにめくって探すのが基本です。

新しい本はこのように折り癖を付ける必要がありますし……

演奏中にめくるのも大変です。助手の人がめくるにしてもタイミングを取るのは技術と経験が必要です。

そこで楽譜をページスキャナでPDF化し……

電子書籍管理ソフトのCalibreでタイトルや作曲者、ジャンルなどタグ付け。これで検索が可能になります。

表示部は巨大なディスプレイに、Raspberry Piを使ったコントローラーを接続したもの。マウスやフットペダルでコントロールします。ネットワークにつながっているのでサーバーから楽譜を得ることもできます。

動画はこちらから。
DIY: Hands-Free Sheet Music on a Digital Display – YouTube

楽譜の検索にはキーボードが必要になるので、実際はもう少しハードウェアが必要になるそうです。既存の楽譜はA4より少し大きい特殊なサイズなので、動画のような大きめのディスプレイが必要になりますが、生演奏カラオケなどで使う「歌本(うたぼん)」なら歌詞とコードだけを表示すればよいので広い表示エリアも必要ありません。

またペダルでめくるのは少し難しそうな感じ。音声コントロールという手もあるでしょうが、演奏中に余計な音を立てることはできないので他の方法が必要となります。楽譜が画像ファイルではなく、MusicXMLなどを使って論理的に記述されるようになれば、メトロノームに合わせて自動でめくるということもできるでしょう。

フロントカメラを使ったジェスチャー譜めくりという方法もありますね。
piaScore Gesture Page Turning (ジェスチャー譜めくり) – YouTube

タブレットで楽譜を表示する便利さを体験してみたい人は、Bluetoothペダルは販売されているので、iPadで気軽に試してみることもできます。
iPadで楽譜を表示、フットペダルでページめくり – YouTube

ソース:DIY Hands-Free Sheet Music – IEEE Spectrum

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