科学と技術

自動狙撃ライフル「TrackingPoint」の予告編でみる「スナイパーのネットワーク化」


ライフル射手というのはかなりの専門職。トリガー1回にかなりの責任がかかることから、肉体的・精神的に選抜され厳しい訓練を受けないと射手になることはできず、現場でも大きなストレスがかかります。自動で照準補正・トリガーを切る「TrackingPoint」について何度かご紹介していますが、今度は同システムに搭載されたネットワーク機能について紹介する動画です。


射手と観測手、まったく違う方向を監視できるのがポイントの一つ。観測範囲を広げることができます。見つけたほうが標的にタグをうちます。

あとは大まかな方向を示すだけ。風向きや距離、照準の修正量といった、従来は観測手が測定する情報はTrackingPointが収集するので、観測手はそのまま周辺の監視を続行できます。

黄色の矢印で標的の方向がHUD内に示されます。

あとはタグを追って射撃に入ります。

続いて銀行に立てこもった強盗犯を排除するスナイパーチーム。状況が目まぐるしく変わる現場では、ターゲットの動きだけでなく発射の可否も気にしなければいけません。

観測手はタグ付するとともに射撃許可もコントロール。

トリガーの動きに注目すべきシーン。トリガーを引いても照準にタグが入るか、観測手がロックを解除しないと発射されません。

これまでは究極のところの判断をすべて射手が行っていましたが、TrackingPointシステムでは様々な形で分担できるようになります。野外での長期作戦行動には不適でしょうが、市街地で警察が使うなどの用途には向いているのではないでしょうか。動画はこちらから。
The Future Is Precision Guided – YouTube

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