廃墟となり不法占拠されているアフリカで最も豪華だったモザンビークのホテル「The Grande Hotel」
アフリカ東部に位置するモザンビークの港湾都市ベイラに、1955年にオープンした当時アフリカ最高の豪華さを誇ったホテル「The Grande Hotel」。
1963年に閉鎖されて廃墟となり現在は不法占拠者たちの住処となっていますが、植民地時代の幻想と現在までも続く貧困との接点となるホテルの姿は非常に興味深いものがあります。
ザ・グランド・ホテル(The Grande Hotel)は、アフリカで最も豪華なホテルとして1955年にオープンし、敷地面積は2万1000平方メートル。130部屋を備え、さらにはオリンピックスイミングプール、複数のレストランやダンスホール等の設備も完備されていました。
しかし、ザ・グランド・ホテル(The Grande Hotel)は、1963年2月28日に営業を終了、廃墟となってしまい徐々に低所得層の家族が不法に住み始めました。(モザンビークは、1975年まではボルガルの植民地であり、独立戦争を経て(1964-1975)に独立しています。)
今日では、2000人を越える人々が水道や電気が通って折らず、むき出しになったエレベーター、ガラスや鉄製の手すりなどのある廃墟となったホテルに住んでいます。さらには、ホテルのいたる所が「所有者」たちによって売られ、また金額を上げるためにさらに転売されるという状態に。
エレガントなカフェ、国際色豊かなレストラン、豪華なホテル、魅力的なブティックなど絵に書いたように美しく活気のあった50年代のホテルですが、現在このホテルに居住している人々は北部の草原地帯からやって来た人たちが多く、彼らがベイラに初めて来た時に住む場所ともなっています。
現在と過去の植民地的な誇大妄想、独立過程においての夢の破局、人間の基本的な家の需要が絡み合った世界があります。
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海岸沿いに現在も残るザ・グランデ・ホテル(The Grande Hotel)です。
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これらの写真は、スペインのドキュメンタリー写真家 Hector Mediavilla 氏の作品です。
ザ・グランデ・ホテル(The Grande Hotel)の内部がよく分かる動画はこちらから。
Life in Grande Hotel, Beira, Mozambique – YouTube
ソース:Hector Mediavilla – Photography
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