アートとデザイン

大都会・北京の暗く狭い地下室に住む人々の写真集「Rat Tribe」


中国全土から人が集まる首都・北京。しかし、労働者にとって北京の物価はとんでもなく高く、普通にアパートを借りることは難しいため、暗くジメジメとした地下の部屋を借りることを余儀なくされる場合があります。

そんな、別名「ネズミ族(Rat Tribe)」とも呼ばれる地下室に住む人々や部屋の写真集「Rat Tribe(Beijing’s Basement Dwellers)」紹介です。貧しくも力強く生きる北京の労働者たちの姿を垣間見ることができます。

1. 北京西部の分譲アパートが乱立する地域の地下には数百人の労働者たちが住んでいます。

2. 北京西部の地下ホステルのエントランスを子ども抱えて歩く移民女性

3. 地下深くにあった防空壕を、移民の人々が住むために50以上の部屋に改築しています。暗くジメジメとしたところですが、唯一の良いところは400元から600元(5000円から8000円)で1部屋を2、3人で借りることができることです。

4.

5. 借りている地下アパートに座るLiu Jing(21歳)。彼女は河南省の省都・鄭州市出身で現在はペディキュリストとして働いています。北京の人口の1/3ほどの約2000万人もの低賃金の移民労働者たちは、とんでもなく高い物価に直面し、家賃の安い所に住まざるを得ないことになります。

6.
北京にやってきた友達二人と自炊して夕飯を食べているRen Liang(21歳)。後ろを向いているのが本人。現在北京の地下に住む移民は約100万人と言われています。

7. 新聞を読むNiu Song(33歳)と妻のZhao Ansheng(32歳)。雲南料理のレストランでチーフをしている二人は、午後の休憩時間の数時間しか家に帰れない生活をしています。

8. 保険のセールスマンの試験のため借りてきた新しいスーツに着替えているHe Bing(23歳)。重慶市からやってきたばかりで、二人と地下室の部屋をシェアしています。

9. 。北京の北三環路近くの地下室に住む、カラオケボックスに勤務のBig Rain(21歳)。ロシアと国境を接する黒竜江省出身で、昨年北京にやってきました。

10. 中国武術をしているYan先生(真ん中)、と生徒の Song Zhifei(右)、LiGuoqiang(左)。

11. 共同キッチン

12. 1年半ほどこの部屋に住んでいるバーでウェイトレスをしているJiang Ying(24歳)と事務員のLi Ying(23歳)。

13. ほぼ部屋を占領しているベッドに座るZhao Dan。美容師の彼女は、月収の10%の350元(約4300円)を家賃として支払っています。この部屋に住み続ける理由は普通のアパートを借りると少なくとも現在の3倍に家賃が上がってしまうため。

14. 内モンゴル出身のBao Ruixi(20歳)。400元の部屋をボーイフレンドとシェアしており、ヘアメークを勉強しにバスで1時間半のサロンに通っています。

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16. 広東省に住む母とウェブカムで話しているXie Ruanjun(26歳)。

17. 7平方メートルの部屋でテレビを見ているSun Kuangda(29歳)と息子のXiang Song(8歳)。

18. 400元(約4900円)の部屋で、食前のインターネットをしているLi Xihui(21歳)。

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これらの写真は、北京の写真家Sim Chi Yin氏の作品です。

ソース:地下蜗居 − 图片 − 专题 − 宣讲家

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