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中国でニセの警察学校が摘発される


ニセモノを取り締まるのも警察官の仕事の一つ。しかし彼らを育成する警察学校自体のニセモノがあらわれるとは……いったいどうすればそんなアクロバティックな考えに至るのか分らない犯罪が摘発されました。


摘発されたのは山東省・イ坊市にあった佳木斯人民警察学校の自称「山東省分校」。同校は優に1000kmは離れている中国の東北の端、黒竜江省の「本校」の許可状を偽造し、義務教育を卒業した生徒たちを集めていました。

体裁としては元警察官が3年間の警察教育を行おう、というものだったのですが中身はありあらゆる部分がウソ。公式Webサイトの写真は本物の警察学校から盗用したもので、講師陣の制服はネットで調達。その講師も警察官としての経験のない退役軍人だったのだそうです。

2011年9月に入学者の親が怪しく思い通報してきたのをきっかけとして、警察は調査を開始し、結局、校長のツァオ・キンシンを含むスタッフ23名の逮捕に至りました。

入校志望者を装った2人の女性警官がたずねていった際には「名誉校長」と名乗るウェイ・ゼンハイという男が「自分は警察の幹部に知り合いがいる。就職について心配することはない」と言っていたそうですが、職に就こうとして日本円で約26万円という高額な学費を払った生徒たちはたまったものではありません。

そのうちの一人は「ニセのブランド品を取り締まる仕事ができると思ったら学校がニセモノだった」と悔やんでいるそうです。

同じ日、中国ではニセの僧侶の一団が酔っぱらってナンパ行為を行うというニュースも流れたそうです。とりあえずなんでもニセモノを作っておく、というアイディアはいったいどこから出てくるのでしょうか。

ソース:Fake police academy exposed in China – Telegraph

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