科学と技術

「電源カフェ」が増えるかも、ソニーが「認証型コンセント」のコンセプトを公開


ノートPCを持ち歩いて出先で使うという「モバイラー」が一部の人のラディカルなライフスタイルではなくなってだいぶ経つように思います。無線LANスポットや携帯用の回線もだいぶ増えてきました。残る問題は電源。課金のためのインフラはまだまだ未発達で自由に使えるコンセントはまだまだ少数。しかしソニーが今回開発した「認証型コンセント」なら、電源も認証制にできるようになる日がくるのではないでしょうか。


今回発表されたのはFelicaなどのICカードを用いた「認証型コンセント」のコンセプトデザイン。あくまでも「コンセプト」であり、ソニーが明日にでも製品としてリリースしたりする、というものではないのですがなかなか面白いインフラとなりそうです。

まず「認証型コンセント: FeliCaタイプ」。差し込む側にICチップ、コンセント側にリーダー・ライターが埋め込まれています。ドングルを介して差し込むという使い方も考えられますね。

そして「認証型コンセント: 電力線重畳通信タイプ」。機器の中にあるICチップのデータを電力線を通じてコンセント側に送信します。

対応するコンセントが増えると、こんな感じで外出先の電気自動車の充電ステーションで使用した料金を電力会社に直接支払ったりなど、あらゆるコンセントを自分の家のもののように使えるようになります。

他にも、時間帯や刺す機器によって通電するかしないかをコントロールしたりすることも可能。「何が刺さっているか分かる」ので、電力が緊急に不足したときに不要な機器の刺さっているコンセントだけ電気を止めるということもできるようになります。

「認証型コンセント」コンセプトムービー – YouTube

無線LANスポットはIDを購入して使うので気持ちよく使えるのですが、コンセントの使用料を取るところはまだ少なく、使えるところは完全開放になっていることがほとんど。こうした課金インフラが整えば、使えるコンセントはぐっと増えてくることが期待できます。

ソース:Sony Japan | 電力を利用者や機器ごとに管理、利用する提案 「認証型コンセント」を開発

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