科学と技術

過去と未来の融合、クラシックレーサーを電動バイクにコンバートした「Volta」


例え環境に良かろうとなんだろうと、ロケットカウルにクリップハンドルのバイクでないとジンマシンが出るという人は相当数潜伏していると思われますが、そんなクラシックレーサー大好きな人の将来に可能性の光が見え始めました。既存のバイクフレームにインホイルモーターを組み合わせる事で、セクシーなフォルムを損なうことなく電動化したのがこの「Volta」です。


「Volta」はアメリカ・フィラデルフィア州のショップHammarheadと、バイク用に特化したハブモーターを開発しているEnerTrac社がコラボレーションカスタム。

Voltaのベースはロイヤル・エンフィールドのブリット500。古い設計のため頑丈でエンジン部分のスペースに余裕が多く、バッテリーを支える必要のある電動バイクにはうってつけとのこと。また、中古フレームが安価に入手できることもカスタムしやすい利点のようです。

クラシックレーサーにかかせないロケットカウル。ネイキッドの廉価版も企画中とのこと。

LEDのようなヘッドライト。発電機を持たないバイクではこうした省電力のライトが必要になります。

レバーは左右ともブレーキ。

ハブモーターなのでチェーンなどは必要なく、回生ブレーキも簡単に装備できます。巡航13.4馬力、ピークで40馬力は大体125ccのバイクくらいでしょうか。車重は約167kgとかなり重く、最高時速120km・航続距離80kmとコミューターレベルの性能になります。バッテリーの軽量化がカギとなりますね。

ハブモーターの性能が今後上がっていけば、エンジンがダメになったバイクの電動化というのは面白い市場になりそう。いわゆる「ボーイズレーサー」的なバイクはどんどん電動化されていくのかもしれませんね。

受注生産で納期90日・価格は1万8千500ドル(約150万円)。まだまだお高いですが、これからに期待しましょう。

ソース:volta | Hammarhead Industries

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