ロシア、ついにビールは「ジュースではなくお酒」と認める
「ビールはお酒」は世界の常識ですが、ロシア人の間では法律上ビールは酒類ではなく単なる飲料、要は麦のジュースとされておりむしろヘルシーな飲み物とまで言われていました。しかし、アルコール飲料による事故で年間50万人以上が死亡する状況を鑑み法律の改正案が採択、めでたくロシアでも「ビールはお酒」となるようです。
ロシアではこれまでアルコール含有量10%の飲料は酒類に分類されておらず、税金も安く済んでいました。世界的な不況により所得が低下し、酒類である比較的高価なウォッカの販売量が30%近く落ち込む中ビールの消費は40%以上上昇しています。
また、ビールは「低アルコールでヘルシー」という認識もあり、通勤前や昼食時に缶ビールを煽る姿も珍しいものではありません。こうした背景もあり、ロシアは平均飲酒量が世界保健機構が定める危険レベルを既に2倍も上回る「飲酒国家」となってしまいます。
状況を打開すべく、メドベージェフ大統領は2009年に改正案の作成を指示。これまで販売店舗や時間帯に規制はなかったのですが、2013年に施行されるこの改正により販売には免許が必要となり深夜の販売や公共の場所での広告も規制されるようになります。
インターネットでロシアと言えば酔っ払いの奇行がクローズアップされることが多い国。ネットニュースのサイトとしてはこちらの行方に注目したいところです。
ソース:BBC News – Russia classifies beer as alcoholic
Beer to be classified as alcohol for first time in Russia – Telegraph
Study of the Russian Beer Market | Beer Articles | Beer Universe
トップ画像:Kremlin Brew on the Behance Network
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