[閲覧注意]「死の山」エベレスト、高度8000mに放置された登山者達の遺体
世界で最も高い山、エベレスト。世界中の登山者を魅了するこの山はまた同時に、多くの命を奪ってきた「死の山」でもあります。登山ルートの周辺には回収されないままの遺体が150体近く放置されており、無言のままに自然の厳しさを語っています。
エベレスト登頂の北東側ルートには「グリーンブーツケーブ」と呼ばれるオーバーハング(岩の張り出し)がある。
その名の由来となったのは、そこに放置されたグリーンの登山ブーツを履いた死体。北東側ルートを通るものはみなこの死体を目にするのだ。
エベレストは、挑戦する者10人のうち1人を殺す。初登頂以来、216人が命をおとし、150人の死体は未だ放置されたままだ。
それらの死体のほとんどは標高8000mを超えた「デスゾーン」にある。海面と比べて酸素濃度が1/3という過酷な環境では、どんなトレーニングを積んだとしても48時間以上は耐えられない。
平均温度氷点下27度、頂上では時速320kmにもなるという風が吹く中では、あっという間に体が凍りつく。そのような過酷な環境では、死体の回収を行う余裕は誰にも無い。
これは1924年に遭難し、1999年に発見されたイギリスの登山家、ジョージ・マロリーの死体。低い気温と乾燥した空気は、遺体をあっという間にミイラに変えてしまう。
北東側ルート一帯は「虹色の谷」と呼ばれることもある。遭難者達のカラフルなダウンジャケットが、雪の間に見え隠れするからである。
ドキュメンタリー映像としては、ナショナル・ジオグラフィクスの「The Dark Side of Everest」もあります。
ケン・カムラー: エベレストにて、奇跡の生還 | Video on TED.com
ソース:a sea of lead, a sky of slate: Abandoned on Everest
文藝春秋
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