科学と技術

[字幕動画]超長距離射撃における地球の自転の影響が分かる動画


人間が扱うライフルなどの小火器では1000ヤード(約900m)が超長距離射撃の基準になります。この距離では、気温や湿度、気圧以外にも地球の自転からも影響を受けます……と言うと規模が大きすぎて今ひとつピン、と来ないのですが、実際にこの影響の大きさを見せてくれる動画です。


下の「Select Language」タブから「Japanese」を選択して再生すると字幕が表示されます。動画が表示されていない場合は、何度か「F5」キーを押してページの表示を更新してみてください。

1MOAというのは角度を表す単位で、100ヤードで1インチ開く角度を表します。1000ヤードで11インチの差なので、約1.1MOAだけ着弾がズレています。撃つ方角を逆にするだけで、非常に大きな差が生まれてしまうのです。

なお動画中では「コリオリ力の影響」「ターゲット位置の変化」が原因というふうに説明されています。動画中の着弾の差は確かに地球の自転の影響によるものなのですが、コリオリ力は上下ではなく左右に働くのでここは間違い。

また上下の変化は、東西に撃った際の弾速の違いにも影響されます。ロケットを打ち上げる際は自転の遠心力を少しでも利用するために東向きに打ち上げますが、同じように東に向けて撃った時のほうが弾速が上がるのです。

コリオリ力の働く様子はこの通り。まっすぐボールを投げたつもりでも、地球は回転しているので見た目上左右にズレてしまうという現象をいいます。北半球では右に、南半球では左にずれていきます。
Coriolis Effect – YouTube

ライフル射手は射撃テストを行い、自分の使う銃や弾丸がどの距離でどれだけドロップするのかデータをとるのですが、超長距離射撃では本当に色々な影響を考慮に入れなければいけません。シビアな競技会では当日の天気や射撃場の標高に合わせて火薬量を変える人もいるほど。彼らの射撃が「職人技」と呼ばれるのもうなずけます。

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