アートとデザイン

エッフェル塔に対抗して作られた幻の塔「グレート・タワー・オブ・ロンドン」の1890年に行われたコンペティション作品


フランス革命100周年を記念して1889年に完成した「エッフェル塔」に対抗しロンドンに建設されたのが「グレート・タワー・オブ・ロンドン」。しかし、紆余曲折あり1907年にダイナマイトで壊されてしまい現在は存在せず幻の塔となってしまっています。

今回紹介するのはエッフェル塔が完成した翌年の1890年に行われた「グレート・タワー・オブ・ロンドン」のデザイン・コンペティション作品です。1世紀以上前に設計された塔のデザインですが、垂直に建つピサの斜塔っぽい塔や荘厳なゴシック調の塔、SFの宇宙船っぽい塔など、非常に奇抜なデザインも多く興味深いものばかりです。

「グレート・タワー・オブ・ロンドン」は、オリジナルの設計ではどこから見ても同じ形状に見えるように8つの足を持つ八角形の塔で、高さもエッフェル塔(当時は312.2メートル)より45.8メートル高い358メートルでした。

1896年に未完成のままオープンしたのですが、建設中の段階で提案者のエドワード・ワトキン氏が病気により仕事を辞めてしまったことにより、資金難に陥ってしまい足の数を4本に削減。高さも当初の計画より遥かに低く47メートル程度の高さしかありませんでした。

足を半分の4本にしたことにより、各足に架かる圧力が高まってしまい地盤沈下が発生してしまいます。更に追い打ちをかけるようにワトキン氏が1901年に死去したこともあり、建設は中止になってしまい、1907年にダイナマイト爆破され解体されてしまいます。その後跡地には1923年にサッカーの聖地と言われるウェンブリー・スタジアムが建設されています。

またワトキン氏は、エッフェル塔を設計・建築したエッフェル社のギュスターヴ・エッフェルに、塔の設計を依頼していますが辞退されています。以前に紹介したエッフェル塔の設計図と建設過程の写真も見応えがあります。

1. 「グレート・タワー・オブ・ロンドン」のコンペティション・カタログ表紙

2. エッフェル塔が万国博覧会でどれだけ入場料を稼いだかを解説。いかにもコンペっぽい文章ですね。

3. 採用されたのはこちらの作品です。

4. 垂直に建つピサの斜塔っぽいデザインです。

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ソース:Descriptive illustrated catalogue of the sixty-…

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