科学と技術

金メッキのクリップから手作業で金を回収するのはめちゃくちゃ大変なことがよく分かる動画


資源のリサイクルがブームの昨今、スマートフォンやパソコンなどの半導体部品、いわゆる「都市鉱山」から金やレアアースを回収する技術が注目されていますが実際どれくらい手間がかかり、どれくらい儲かるものなのでしょうか?手作業でやるとこんな感じになるそうです。

まずはピンを炙って製造時についた油や手の脂肪分を焼き飛ばす。

次に硝酸で銅の部分だけを溶かす。

これで金箔だけを残すことができます。

さらに塩酸と濃硝酸を混ぜていきます。

いわゆる「王水」で金を溶かす。

金を溶かした王水を濾して……

還元剤で沈殿させ、フィルターを通したら紙ごと溶かす。

見事に金を取り出すことができました。

ちなみにピン10ポンド(4.5キログラム)から取り出せた金は約20グラム。ちなみにピン1000ドル(約12万8千円)、薬品類3万8千円、金1グラムおおよそ8600円くらいなのでほぼほぼプラスマイナスゼロ、という計算になります。この作業に5日間ほどかかったらしいので、人件費を考慮すると赤字ですね……。

めちゃくちゃ大変そうな作業の様子はこちらから。
Gold Recovery 10 Pounds Gold Plated Pins In Under 3 Minutes – YouTube

ちなみに金の回収で利益を上げるためには、効率の良い回収方法を開発するのはもちろんですが、金がたくさん混ざっていそうな廃棄物を集めるのもとても大事。宝飾品産業が盛んなスイスの下水には毎年2億円相当の純金が流出しているそうで、将来有望な資源になるかもしれません。
スイスの下水には毎年約2億円もの純金が流出している – DNA

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