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アメリカ軍の次世代型自動小銃NGSWに搭載されるデジタル照準器のレティクルの動画


現在、アメリカ軍が開発を進めている次世代型小銃には、デジタル補正式の照準器が搭載されます。普通、照準器といえば十字線や赤い光点が表示されるものですが、最新の照準器には一体何が表示されているのでしょうか?

アメリカ軍は現在、60年近く使用してきた5.56mm口径のM16シリーズを置換える次世代型の自動小銃「NGSW」を開発中。口径を6.8mmに改めることでより長距離により強力な弾丸を送り込むことを目的としていますが、反面、強い反動による銃の耐久性の低下や射撃のしにくさ、弾薬の重量増による携行性の低下が指摘されています。

こうした欠点については開発時に考慮されていたようで、弾薬の重量増については薬莢を真鍮や軟鉄から樹脂に置換えた新型弾薬の開発も同時に進んでいます。

そして射撃のしにくさに関する対策がこちらのデジタル補正式スコープ「NGSW-FC」。目下、Vortex社のものとL3 Harris社・リューポルド社が共同開発するものの2種類のコンペが進められていますが、今回は後者のL3 Harrisのレティクルを見ることができたようです。

左側のひし形に囲まれた数字は、例えば監視所から見た他の建物や道などの目標物の方向を表します。防御時はプリセットしておくことで「1番に敵!」と叫ぶと全員でそこに銃を向けることができます。上部は「RNG xx M」はレーザーレンジファインダーによる測定距離。この距離に合わせて照準も自動的に補正されます。上部中央は電池マーク、そして右側の「HDG xxx」は銃を向けている方角で、これも目標の位置を共有するのに役立ちます。

スコープ自体で射撃可能な距離を伸ばし、初弾の命中確率を上げることもできるわけですが、さらにこうした補正機能や射撃情報などを表示させることでチームとしての火力も向上させる狙いがあります。また、ネットワーク越しにこれらの情報を共有することも考慮されているようです。動画はこちらから。
First look inside the Army’s NEW ‘Smart Scope’ – YouTube

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