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2007年に出るはずだった幻のXbox360版「ゴールデンアイ 007」のフルプレイ動画


Nintendo64用ゲーム「ゴールデンアイ」は、現在のシングルプレイ/マルチプレイFPS人気の端緒ともなった記録的作品。しかしながら映画という著作物をベースとしていた関係から、移植やリメイクといった続編はなかなか出てきませんでした。こちらの2007年版もそうした「幻の作品」の一つです。

この動画はN64の名作「ゴールデンアイ」をXbox360のXBLA向けに移植した開発社向けベータ版を、エミュレーターで動作させたもの。同作は2007年ごろにリリースが噂されたものの、お蔵入りとなっていました。2時間の動画でストーリーモード全てのプレイ動画と、30分ほどのマルチプレイ動画が含まれています。

遠目に見てもピアース・ブロスナン版ボンドであることが分かるビジュアル。

動画はこちらから。
GoldenEye 007 XBLA (2007) – Longplay – YouTube

オリジナルのN64版のプレイスルー動画。フレームレートの違いによる動きの滑らかさや、表示されるオブジェクトの量がまったく違っています。
N64 – Goldeneye Playthrough – YouTube

ここまで完成していたXBLA版がなぜ「お蔵入り」していたかについては諸説ありますが、動画投稿者のGraslu00によれば「007シリーズのIPを持っているMGMが出す条件をクリアできなかったのでは」とのこと。MGMはブロスナンから2006年「カジノ・ロワイヤル」から登場するダニエル・クレイグへ外見を変更することや、出血等ゴア表現の規制などを求めたとされ、オリジナルゲームのデベロッパーのRareと折り合わなかったのではないかとしています。

こうした諸条件をすべて折り込み、やっとのことでリメイク版が出たのがこれから3年後の2010年。Wiiでリリースされた「GoldenEye 007」、そしてそのPS3・Xbox360移植版である「GoldenEye 007: Reloaded」となっています。
GoldenEye 007: Reloaded – Full Playthrough (PS3) – YouTube

見た目の変更はもちろんですが、リメイクや移植は「修正」ができるのも魅力。幻の2007年版では、こういうAIはどのように扱われていたのがとても気になるところです。
FPSゲームの良し悪しはグラフィックスだけでは判断できないことが分かる動画 – DNA

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