マッチョな毛刈り職人が羊をボウスにしまくる「羊の毛刈り世界選手権」の大迫力の動画
羊の毛刈り職人は羊毛の質やコストにダイレクトに直結する重要な仕事。数十キロある羊をコントロールしつつ鮮やかな手付きで毛刈りをするところは実にダイナミックです。
イギリスの羊毛産業を取りまとめる英国羊毛公社が運営する世界機械毛刈りチャンピオンシップ。スコットランド、北アイルランド、ニュージーランドなど名だたる羊毛の産地からトップ毛刈り職人が集まり、その技術を競います。
試合は20匹の毛刈りの速度を競うもの。生タイムに加え、刈りムラや刈りミス、部位ごとに毛質の違う羊毛を分けて刈ることができているか、羊がケガをしていないかなどを加味した総合得点で競います。羊との呼吸を合わせ、コントロールしながらスムーズに刈らなければ優勝は狙えません。
動画はこちらから。
World Machine Shearing Final – YouTube
毛刈り職人は1人1日8時間労働で300~400匹の毛を刈りますが、見ての通り重労働なので人口減に歯止めがかからない職業。そこで様々な自動化が考案されています。
毛刈りのロボット化は、羊の体型が個体ごとに微妙に違うこと、動き回ることから相当難しいことのようです。こちらは2009年に公開された動画ですが、羊への負担が大きそう。
Robot Sheep Shearing – YouTube
オーストラリアの羊毛ベンチャーが開発中のもうちょっと洗練されたバージョン。いずれにしてもこのスピードではペイできないと思われます。
Robotic Assisted Shearing Scoping Study – YouTube
最近では「毛がきれいに抜ける酵素」を注射してから1ヶ月後に収穫する……という方法も使われているとのこと。
BioClip Wool Harvesting System – YouTube
動物相手に色々するのは、本当に限界があるもの。それだけに色々な手技や小道具が見られる面白い世界です。
どんな犬でも1分でさっぱりと洗い上げる魔法のホース「Woof Washer 360」 – DNA
関連記事
「すごく簡単だから」と思って作られた羊毛フェルトのネコがすごい - DNA
伝統の布地「ハリス・ツイード」が作られるまでを見せてくれる美しいドキュメンタリー動画「The Big Cloth」 - DNA
牧羊犬が操る1000頭以上の羊の群れを空から見た圧巻の光景 - DNA
羊の群れを無人クアドロコプターで自由自在に操る動画 - DNA
突如見渡すかぎりの羊に囲まれにっちもさっちもいかない状況に陥ってしまった動画 - DNA
ボストン・ダイナミクス社製牧羊ロボット犬が羊の群れをコントロールする動画 - DNA