アートとデザイン

何屋さんなのか一目瞭然、アフリカ・ソマリアの建物正面いっぱいに描かれた素敵な手書き壁絵


東アフリカに位置し国土形状から「アフリカのツノ」とも呼ばれるソマリアは、90年代から20年以上も無政府状態が続き現在でも治安に問題を抱える世界最貧国の1つ。そのため店頭に高価な電飾やポスターなどを設置することは難しく、識字率も低いため何屋さんなのかわかるよう手書きの絵画が描かれています。

ソマリアでは1991年に中央政府が崩壊後、識字率が低い農村部の人々が都市部へ流れ込み視覚的に理解できる手書きの看板が人気となっています。

この手書き看板は、ソマリアの首都モガディシュで親子2代に渡ってお店の壁に絵を描いているMuawiye Hussein Sidow(Shik Shik)氏の作品。Sidow氏は1998年に父から仕事を受け継ぎ、現在はモガディシュ中に100作品以上を描いています。

この独特な絵画はソマリアでの日常生活の中から得られており、同じ絵が描かれることはありません。

1. 電気屋

2. 食料雑貨店

3. ファストフード店

4. ビューティーサロン・ボディー・ペインティング「メヘンディ(ヘンナタトゥー)」

5. Sidow(Shik Shik)氏のお店

6. 語学・科学の教育クラス

7. 車の修理工場。(おそらく描かれている車は3代目スズキ・エスクードの前期型)

8. 食料雑貨店

9. スタジアムへの持ち込み禁止事項

10. サッカー

11. 歯科医院

12. プレイステーション

13. プレイステーション3

14. ガス・冷蔵庫

15. 雑貨屋

16. 食料品店

17. レストラン

日本の外務省によるとソマリア全土が危険度最大の「レベル4(避難勧告)」、大使館(隣のエチオピアが兼轄)もないためソマリアへ実際に行くことは大変難しいのですが、アート作品が溢れる魅力的な街をゆっくりと散策してみたいものです。

また西アフリカに位置するガーナにはとても素敵な棺桶が存在しています。故人に関係したものや憧れていたものがモチーフとなっています。
西アフリカ・ガーナで独自の進化を遂げたアート棺桶の画像いろいろ

ソース:Forget shop signs, Somalias businesses are using quirky graffiti to lure in customers — Quartz Africa

Drawing in the customers in Mogadishu | The Wider Image | Reuters

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