ポップアートの元祖、アンディ・ウォーホルがハンバーガーを食べているだけのシュールな動画
大衆的であり、かつシュールな作風で知られるポップアートの元祖的存在、アンディ・ウォーホルは、ドキュメンタリー映画に出演してもやはり不思議な存在。カメラの前で黙々とハンバーガーを食べるその姿は、アートっぽいことこの上ありません。
これはオランダの詩人で映画監督のヨルゲン・レスが制作した実験的なドキュメンタリー映画「アメリカの66の風景(66 Scenes from America)」からの1シーン。映画にはアメリカの街並や大自然などの風景、クローズアップや引きの映像、ダイナーの料理、自己紹介する人々などのモチーフがなにか意味をもちつつ、一見ランダムにも見えるように並べられています。ウォーホルはその中の一片、バーガー・キングのハンバーガーを食べる男として登場。
撮影は、ニューヨークにあったウォーホルの友人の写真スタジオで行われました。ウォーホルはこだわりの激しい人物として知られていたので、レスのアシスタントはいくつかの店でバーガーを購入しブランドが分からないように包装していたものの、ウォーホルが「(アシスタントが用意していなかった)マクドナルドはないの?」と言い出したため、レスは撮影が中止になるかと気が気ではなかったようです。
動画はこちらから。
Andy Warhol eating a hamburger 1982 Jørgen Leth – YouTube
ウォーホルはハンバーガーを食べきった後、しばらくカメラのほうを眺め「私はアンディ・ウォーホルといいます。今ハンバーガーを食べ終わりました」と自己紹介をしてシーンが終わります。アメリカを代表するポップな食べ物をポップアートの大家が食べているのに、その雰囲気は実にシュールです。
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