目に見えない放射線が飛ぶ様子を「霧箱」を使ってじっくり見ることができる動画
私達の身の回りには常に色々な放射線が飛び交っていますが、それを普段、実際に目で見ることはありません。しかし、霧箱と呼ばれる実験装置を使えば、その軌跡を観測することができるのです。
「霧箱」はエタノール蒸気と空気を含んだ箱です。この箱の外から飛んでくる荷電した粒子が空気をイオン化すると、これを核としてエタノールが凝固し、軌跡を描くという仕組み。
中央に置かれた実験用のウランから、どんどん放射線が出ているのが分かります。動画はこちらから。
Cloudylabs cloud chamber working approx 50 min [720p] – YouTube
ちなみに時々現れる、ランダムな霧の線は宇宙から降り注ぐいわゆる「宇宙線」。あらためて可視化すると、人間と宇宙とのつながりが感じられて不思議です。自作も可能ですが、科学博物館では設置しているところも多いので探してみてはいかがでしょうか。
自然の中の、何かが流れる様子というのはずっと見ていられるもの。こちらは気象データを利用してアメリカ中の風の吹く様子をほぼリアルタイムで表示してくれるページ。ランダムなようでルールがあるようで……不思議な風の軌跡はいつまでも見ていられそうです。
アメリカを吹き渡る「風」の様子をほぼリアルタイムで表示するインタラクティブ地図「Wind Map」 – DNA
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