地上からは想像出来ない地下空間が存在するヨーロッパの人気観光地の写真シリーズ「Look Deeper」
「Look Deeper」は写真家の Tomas Sentpetery 氏がヨーロッパ各地の人気観光地とその地下に存在している多種多様な空間を並べた写真シリーズ。地上からは想像できない素敵な地下の世界が存在しています。
1. ロンドンのビッグベンと地下鉄駅の廃墟
ロンドンで最も有名な観光地の一つであるウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)の時計台「ビッグ・ベン」(1859年完成)。そのの近くには旧アルドウイッチ地下鉄駅(1907年〜1994年。真上はキングス・カレッジ・ロンドン)が存在しています。
2. ロンドンの歴史的なホテルと地下を走る郵便鉄道
ロンドン中心部の地下にはロンドン郵便局鉄道(1927年〜2003年、現在は博物館)の路線と8つの駅が存在しています。そして各駅を結ぶ路線の上にはセントパンクラス・ルネッサンス・ホテル・ロンドンなど古い歴史を持つ建築物が数多く立ち並んでいます。
3. スペイン南部、ヨーロッパ最大の洞穴住居「Barrio de Cuevas」
スペイン南部のグアディクスに位置するヨーロッパ最大の洞穴住居「Barrio de Cuevas」には2000程の家が存在し現在も約3000人が暮らしています。
4. イタリア・ナポリの地下トンネル「ガレリア・ボルボニカ」
「ガレリア・ボルボニカ(Galleria Borbonica)」または「ブルボン・トンネル(Bourbon Tunnel)」は、フェルディナンド2世(ブルボン朝)が民衆の蜂起を恐れ王宮と軍の兵舎を繋ぐためナポリの地下に作った通路。第二次世界大戦中には防空壕として使用され現在はツアー客などにも開放されています。
5. フランス・エッフェル塔と世界最大の地下墓地「カタコンブ・ド・パリ」
パリを象徴するエッフェル塔近くの地下には600万人が眠る世界最大の地下墓地「カタコンブ・ド・パリ」が存在しています。
参照:フランス・パリの地下深く600万人が眠る世界最大の地下墓地「カタコンブ・ド・パリ」
6. ポーランドの古都クラクフとヴィエリチカ岩塩坑
ポーランドで最も歴史のある都市の一つクラクフ。その近郊の都市ヴィエリチカで1044年から岩塩採掘が行われているのが「ヴィエリチカ岩塩坑」。1996年に採掘は中止されていますが年間110万人が訪れる人気の観光地となっています。
様々な目的で造られた巨大地下空間はその姿だけではなく歴史も非常に魅力的です。その他にも豪華絢爛な装飾が施されたロシアの地下鉄駅やかつて古代地下都市が存在していたトルコのカッパドキアなど世界各地に素敵な地下空間は存在しています。
プロの技術と完璧な構図で撮影された写真や映像で見ることの多い人気の観光地ですが、実際に行って見ると「あれ?」と思うことも……ということで世界的に有名な観光地を周りの風景と共に撮影したのがこちらの写真です。
世界の有名な観光地や遺跡をズームアウトしてみると想像とは違う景色があった
ソース:Look Deeper
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