世界のびっくりニュース

ドイツで「ナチス」に関する表現をゲーム中に登場させることが可能になった


欧米諸国における「ナチス」への嫌悪感は非常に強いものがあり、様々な形でこれを想起させる表現は規制されています。特にゲームでは「鉤十字」などのシンボルをはじめ一掃されていると言ってよい状態なのですが今回、やや緩和されることとなりました。

今回、ドイツのUSK(エンターテインメント・ソフトウェア自主規制機関)は、ドイツ刑法典86aが定める「反憲法団体」のゲーム内描写について、レーティング審査の対象に含めることが当局に了承されたと発表。一定の年齢制限において、芸術的、あるいは科学的な必要がある場合、あるいは現在、過去の出来事を再現する場合、ケースごとに審査することが可能になりました。

映画では既にナチスのイメージを登場させることは可能でしたが、ゲームでは認められていませんでした。しかしゲームが若年層に大きな社会的・文化的影響を与えていることから、その他のメディアと同等の審査をすべきと政府が判断したということです。

例えば、ナチスが支配する世界が舞台の「Wolfenstein」は、ドイツ版では執拗なまでにシンボルやセリフが変更されていましたが、今回の改正で状況が変化するかもしれません。
Wolfenstein: The New Order – Censorship Comparison – Eurogamer – YouTube

ドイツでは過去にこんな事件も発生しているほどに、ナチスに対する嫌悪感があります。そんな中で今回の自主規制変更ということで、ゲームの影響力の強さを伺わせるニュースです。
ドイツ人男性、「ヒトラーの演説を着ボイスにした」罪で6ヶ月の懲役 – DNA

ソース:German authorities allow inclusion of symbols of unconstitutional organisations in games – GAME

関連記事

ヒトラー専属カメラマンがプロパガンダ用に撮影したナチス・ドイツの貴重なカラー写真130枚 - DNA

笑顔溢れるもう一つのアウシュヴィッツ……強制収容所勤務のナチス親衛隊将校たちの日常を記録した「ヘッカー・アルバム」 - DNA

60年代テイストのナチスドイツと戦うアクションコメディテレビドラマ「Danger 5」 - DNA

ナチのコスプレ集団、ユダヤ系のカップルに「迫害される難民役やって」とお願いして騒ぎに - DNA

タイムスリップしてナチとカンフーで戦う80年代風味のアクション・ナード映画「KUNG FURY」予告編 - DNA

ドイツ人男性、「ヒトラーの演説を着ボイスにした」罪で6ヶ月の懲役 - DNA

ナチが月から降ってくる映画「アイアン・スカイ」とうとう完成、ベルリン国際映画祭でプレミア上映 - DNA

宮崎駿の描く「戦争」漫画、「宮崎駿の妄想ノート『泥まみれの虎』」 - DNA

うっかり「カギ十字」を入れてしまったラッピングペーパーに対してクレーム - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧