香港の古いビルの屋上に存在している生活感溢れる暮らしを撮影した写真シリーズ「Concrete Stories」
なかなか見ることがない香港の中心部に密集するビルの屋上の風景を撮影した写真シリーズ「Concrete Stories」。高度に都市化された香港の古いビル群の屋上には生活感溢れる不思議な空間が存在していました。
「Concrete stories」は、夕暮れ時の一瞬に青く染まった香港の神秘的な街並みを撮影した写真集「The Blue Moment」などを制作しているフランスの写真家 Romain Jacquet Lagreze 氏の作品。
この写真シリーズのきっかけは、2014年のある朝の香港で他のプロジェクトの写真を撮影中にビルの屋上にいる人たちを見つけたこと。香港の古いビルの屋上は鍵がかけられていない場合が多く住人たちの生活の場となっているため、生活感溢れるリアルな香港が切り取られています。
しかし現在香港は慢性的な土地不足のため中心部の古い低層ビルは高層ビルへの建て替えが進んでおり、さらに屋上は住人たちへ解放されることはほとんどないため、このような光景は香港の街から急速に消えつつあります。
1. 屋上で盆栽を育てる住人
2. 車のおもちゃで遊ぶ親子
3. 竹の足場が組まれたビル。また世界三大仏教遺跡「バガン」の寺院を包むように組まれた竹の足場もすごいことになっています。
4. 筋トレ中。
5. 縄跳びで遊ぶ姉妹
6. 洗濯物を取り込み中の女性
7. 朝早くにアンテナを修理中の男性
8. 何かを観察している女の子
9. 洗濯物を取り込み中の女性
10. 干し肉を確認中
11. 洗濯している女性
12. ゆっくりと歩く男性
13. お昼寝中
14. 写真撮影が行われている模様
かつての香港に存在していた「魔窟の象徴」とも呼ばれた巨大なスラム街「九龍城砦」が取り壊れたのが1991年。混沌とした香港の姿が消えてしまう日もそう遠くはないようです。
またこちらは独特の雰囲気が魅力的だった香港の1950年代、1960年代の何気ない日常を撮影したモノクロ写真シリーズ「Hong Kong Yesterday」です。
1950年代の香港の日常を記録したモノクロ写真シリーズ「Hong Kong Yesterday」
ソース:Romain Jacquet Lagreze’s Portfolio – Concrete Stories
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