「ヘンな名前の通りの住宅価格は20%も安い」オーストラリアの学生が発見
日本でも少し前「キラキラネーム」をつけられる子どもが増えているという話がおもしろおかしく報じられましたが、オーストラリアでは「お尻通り」「ちんたら通り」など、奇妙な名前の通りが経済に影響を与えていることが明らかになったそうです。
日本だと○○町何丁目、という感じで街の名前と番地で住所を現しますが、諸外国では「○○通り○番」など道の名前で住所を表すことがあります。
有名なところでは「ウォール街(Wall Street)」や「ベイカー街(Baker Street)」などがありますが、中にはとっても不思議な名前のものもあります。例えばこちらの「Butt Street(お尻通り)」。
「Fanny street(ちんたら通り、女性器通り)」なども。
色々な由来があってこうした名前になっているのですが、まったく知らない人が見ればこうした名前は非常に奇妙な印象を受けます。
こうした奇妙な道路ではいったいどんなことが起こっているのでしょうか?オーストラリアのSacred Heart Collegeの学生たちとオーストラリア統計局、シドニー大学、メルボルンの不動産業者などが全国から27本の不思議な名前の通りを探し出し、周囲と合わせて4500軒分の家の過去47年間の住宅価格を調査したところ、一般的な名前の通りとくらべ実に20%も安いことが判明しました。
これは金額にして14万豪ドル(約1200万円……メルボルンでの中央値を元にした金額)で、決して無視できる差ではありません。このようなことが起こる理由として、学生たちは大人たちにアンケート調査を実施したところ約1/3が「こんな名前の道には住みたくない」と回答。他の選択肢はたくさんあるので不思議な名前の通りは避けられるようになっているのではないかと仮説を立てています。実際、住宅がたくさんある都心のほうが郊外・地方よりも安くなる傾向がより強く出るそうです。
地方によっては男女差別が色濃く残るインドでは「いらない子」としてひどい名前をつけられた女性の「改名式」が行われるなど、名前はとても重要な要素。「キラキラネーム」もそのうち賃金や結婚といったライフステージに関わってくるのでしょうか。あと10年後くらいが楽しみですね。
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