スミソニアン博物館 江戸・明治期の本や浮世絵など1100冊、4万枚以上の貴重なコレクションをネットで無料公開
米・スミソニアン博物館 フリーア&サックラー・ギャラリーが所蔵する江戸・明治期(1600年〜1912年)の浮世絵や絵本など、1100冊、4万1500枚以上にも及ぶ貴重なコレクションのデジタル化がこの度完了。そしてインターネットから誰でも閲覧&ダウンロードが可能となっています。
Japanese Illustrated Books from the Edo and Meiji Periods
今回デジタル化された江戸・明治期(1600年〜1912年)の本は、米・シカゴの実業家チャールズ・ラング・フリーア氏(1854年〜1919年)が所有していたフリーア・ギャラリーの1000冊以上の膨大なコレクションと、 近年ロバート・O・ミュラー氏がサックラー・ギャラリーに寄贈した64冊の貴重なコレクションで合計1100冊、4万1500枚以上の及ぶもの。
葛飾北斎や尾形光琳、歌川國芳に歌川広重など有名な浮世絵師の本から、源氏物語などの小説、生花や鳥に関する本、さらには茶道、刀、遊女などついての本まで多種多様な江戸・明治時代の本がコレクションされています。
欧米の本は通常1ページ毎にデジタル化するのですが、日本の古書は見やすいよう見開きページ(2ページ)毎にデジタル化されています。
1. 葛飾北斎「富嶽百景」
2. 葛飾北斎「はるの不盡」
3. 歌川国芳「俳優三十六花撰 : 全」
4. 歌川國芳「國芳雜画集」
5. 歌川広重「東海道五十三次」
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画像としてページ毎のダウンロードも可能ですが、PDF、ePub、Kindle(mobi)の3種類の形式でダウンロードすることが出来ます。
また江戸時代後期に描かれた絵巻物「屁合戦絵巻」は、老若男女による屁合戦を描いたもの。ご先祖様……とにかくクリエイティブな作品であることは間違いありません。
昔の人はすごかった……互いを屁でぶっ飛ばすバトルを描いた江戸時代の奇想天外な絵巻物「屁合戦絵巻」
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