圧倒的存在感 トリジコン社の重機関銃用超大型ドットサイト「MGRS」
使用する銃が大きくなれば、それにしたがって照準器も大きくなる……というのが一般的なのですが、それでもドットサイトがここまで大きいとかなりの違和感。トリジコン社の重機関銃用ドットサイト「MGRS」は異色の存在感を放っています。
トリジコン社のMGRS(Machine Gun Reflex Sight……機関銃用投影式照準器)は、ハーフミラーとなったレンズにLEDの光点を投射し、それを標的に合わせて照準するというもの。車両や船舶、ヘリなど揺れ動く場所からでも素早く、正確に照準を合わせることができます。
機関銃といえば「バラまく」というか、弾幕をはって面を制圧するイメージですが、それでも敵の姿が見えなければ話になりません。こちらの画像は朝鮮戦争中のものですが、M2重機関銃の上に光学照準器を載せて使っています。倍率を上げて見えやすくするとともに、正確に火力を集中するというやり方は昔から行われてきました。
こちらのDI Optical社のDCL-120や、レイセオン社なども重機関銃用の光学照準器を開発しています。大火力を有効に活用するには必須の装備となりますね。
DI Optical USA
また、トリジコン社は動く目標の追尾などをコンピューターに支援させる照準器をすでに開発してます。投影式サイトはこうした多数の情報を表示させるのにも便利ですが、近いうちに機能が統合されていくかもしれません。
コンピューターで狙撃を支援する「自動照準ライフル」市場にトリジコン社も参入 – DNA
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