チベット仏教の僧侶が「砂の曼荼羅」を描きそして壊すまでをとらえた動画
仏教の教えや世界観を、様々なシンボルを並べ視覚的に表現する「曼荼羅(まんだら)」。古代インドに端を発し、今では様々なスタイルのものが世界各地に存在していますが中でもチベット仏教の曼荼羅は、砂で描き上げ、そして壊すという儀式で知られています。
複雑な文様を砂で描き出すチベット仏教の砂曼荼羅。曼荼羅そのものだけでなく、それを描き出す行為が重視されるようです。
細く丸めた金属の筒で砂をすくい取り……
静かに振動を与えて砂を落としていきます。そっと呼吸するだけでも砂を飛ばしてしまうため、集中が必要です。
そして描き上げられると、すぐに壊されるのが砂曼荼羅。諸行無常の教えの象徴であると言われています。
すべての砂の一粒一粒は、僧たちによって祝福の祈りがささげられ……
そして川に流されることで海に広がり、やがて世界にその祈りを広げることになるのです。
動画はこちらから。
The Sand Mandala Project | Blanton Museum of Art – YouTube
それにしてもすさまじい作業の様子が分かるタイムラプス動画はこちら。
Sand Mandala Time Lapse [Extended Version] – Asheville, NC – Urban Dharma – 2012 – YouTube
こうして粛々と生きることそのものが修行であり祈りであるのが仏教の教え、こちらはブータンの修道院の子どもたちですが、その様子は慎ましく、そして満ち足りたものに見えます。
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